小郡の庄屋・林勇蔵が椹野川の氾濫に備えて段丘の山林を耕作地にするために灌漑用の水路として作った。工事には炭鉱の職人や銅山の職人を雇い5か月半で完成。この水路の完成により約10ヘクタールが水田となり、当時藩主が視察に来るほど地域を上げた事業として称賛された。
場所 | 山口市小郡上郷 |
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用途 | 水路トンネル |
延長 | 約66m |
竣工 | 1851年(嘉永4年)~現役 |
宇部市善和のあるお宅の裏にある水路トンネル(暗渠)。山陽鉄道(国鉄の前身)による鉄道敷設が進む時代、線路建設によって水路が分断されないよう作られた。内部は美しい煉瓦が積まれている。この区間に鉄道が開通したのは1900年であるから120年の歴史があると考えられ、現在は水路として、またそばでお住まいの方が畑仕事で通行することがあるとのこと。
場所 | 宇部市善和 |
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用途 | 水路トンネル |
延長 | 約30mほどか |
竣工 | 1900年(明治33年)頃と推察 |
佐波川ダムの付近にある隧道。ダム建設に伴い付け替え道として整備された。1995年2月に近くに新道&新ゆずりはトンネルができたため現在通行量はほとんどない。内部は一部破損していて補修のあとがみられる。
場所 | 山口市徳地 |
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用途 | ダム建設に伴う付け替え道 |
延長 | 約200m |
竣工 | 1955年(昭和30年)頃 |
佐波川ダムの堰堤突き当りにあるトンネル。内部は素掘りの岩面にコンクリートを吹き付けただけのシンプルなもので取水塔へ向かうための分岐がある。
場所 | 山口市徳地野谷・佐波川ダム |
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用途 | ダム建設に伴う管理道・新道として |
延長 | 約220m |
竣工 | 1955年(昭和30年)ころか |
美祢から小郡へ抜けるために作られたトンネル。山口県最古の素掘り隧道とされる。工事をするにあたり技術的な問題もあった為か内部は曲がり多少の高低差がある。「地域で持ち回りで灯の番をしていた」「オート三輪が通ったこともあった」という近隣の方の証言を得ている。
場所 | 美祢市美東宗国~宇部市柳小野 |
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用途 | 旧小郡街道 |
延長 | 約40mほど |
竣工 | 明治16年~戦後頃まで使用か?現在は通行困難 |
萩と三隅の間の鎖峠にできた山口県下3番目にできた明治期のトンネル。車社会になり横に新道ができたことで役目を終え今は入口は閉ざされている。内部は三隅側が煉瓦張りであるのに対し、萩側は素掘りのままという変わった構造になっている。
場所 | 長門市三隅 |
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用途 | 旧県道 |
延長 | 113m |
竣工 | 1893年(明治26年)~現在は廃道 |
山口県最初の石造洋風隧道。藩庁移転後の萩の再興の願いを込めて多額の予算の元作られた。旧萩有料道路の裏手にあり、国の登録有形文化財に指定されている。
場所 | 萩市椿字倅ヶ坂 |
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用途 | 旧県道小郡萩線 |
延長 | 約180m |
竣工 | 1886年頃(明治19年)~現役 |
旧船木鉄道の真倉~吉部間にあった鉄道隧道。石積み+煉瓦アーチ構造。近年整備が進みノスタルジックな趣が映えるスポットになっている。
場所 | 宇部市吉部 |
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用途 | 旧船木鉄道 |
延長 | 約20m |
竣工 | 大正15年(昭和19年廃道) |
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