番組を分解する話
11月21日
僕は最近、M1グランプリで優勝した人みたいに毎日寝る間もないくらい忙しいです。
ブログを書くこともすっかり忘れていました💦
今週の月曜日からはスタンプカードラリーの10回目の放送です。
最近は睡眠時間が少ないので頭が変に冴えています。
なので番組を分解するということをテーマにブログを書くことにします。
僕は企画を考えるときに1回の放送の中で場面が何回変わるかということをとても意識しています。
スタンプカードラリーの企画は大きく2つの場面に分解することができます。
まずは街角インタビューでどんなカードが見つかるかを調査する場面。
そして2つ目は実際にポイント数の多いお店に取材するという場面。
この2つの場面を足して一つの塊が出来上がります。
まずこの塊をつくって20分の放送枠に入れ込みます。
塊が大きければ1個だけ、中くらいだと2個、小さければ3個入る…みたいな感じで
もともと風景印の時も同じやり方で、郵便局に行く場面、風景印に描かれている場所に行く場面 この二つで1つの塊を作っていました。面白さの量で放送枠に入れる塊の数を変えているわけですね。
もちろん1個の塊で完結すれば最高だし、仮に塊が4個5個になったとしても、結果、展開が変わってあっという間に20分が過ぎてしまう。質ではなく量でごまかすみたいな…。
こういう風にしているのは出演者の力量やアクシデントにとらわれず、最低限の放送が作れるからです。
まあ言ってしまえば、ディレクターとしての危機回避術というか、経験が増えるに伴い、小賢しくできるテクニックが身についたというわけです。
そんなこんなでまずは最低限どうにかなる(と思われる)企画と言う名の骨をつくるんですが、それにどんな肉をつけるか、どんな味をつけるか、これは出演者の方の力に頼る部分が大きいんです。
これによって番組の企画・骨子なんかふっとぶくらいの面白さが生み出されます。
その瞬間こそがテレビ番組として最高のひとときです。
幸いにも私どもの出演者は面白い人たちばかりで、街角のインタビューを盛り上げ、あるいはメンバー内で様々な工夫をこらしたトークが盛り上がり 本当に助かっています。
つまり肉が本当に美味しく仕上がっているという状態。骨なんかどうでもよいと思える場面も多々あります。
この”脱線”こそが面白いし、”にんげんみ”が出ます。
この”にんげんみ”を面白がってもらえるように何とかどうにかするのが私の仕事。
今回はみちしおのブロックとネイルサロンのブロックの2つで構成しています。
まあそれぞれのブロックで1回分の放送にすることもできたのですが、みちしおのブロックではたくさん登場したスタンプカードをポンポンと見せたほうが面白いし、ネイルももっと時間をかけたほうが男性陣と女性陣の対比が生きたかもしれないけど、まあこれくらいでいっかとなり、こういう構成に落ち着きました。
いやー、テレビを見る方には関係のない話なのですが、私が今そういう話をしたいモードだったのでしかたないです。ダラダラと書きました(笑)
なんせM1グランプリを優勝した人くらいの忙しさなのですから、仕方ございませんよね。
写真も入れずに文字ばっかでごめんなさいねぇ。
さあ明日と明後日とロケが2連チャンです。
明日はちかば100選のたび。あさってはお正月用の放送のロケです。
両日ともどんなことが起きるのかいつもロケの前はわくわくと不安でいっぱいです。
忙しさが少し落ち着いたら今週の放送のことも書きます。
いろんなスタンプカードが出てくるところとか、ネイルのところとか、喫茶店でさぼるところとかが私は好きでした(^^)/
ディレクター 松田