拝啓。タモリ倶楽部様
02月27日
※山口市議会中継の為、朝と昼の放送が休止されています。すみません。
さて、タモリ倶楽部が3月末で最終回だとのこと。
ショックです。
あまりにショックなので、すこしダラダラとこの番組の功績について私なりに書き連ねようと思います。
テレビの誕生以来ブラウン管にはいつもキラキラした人が映し出され、そのスター性で視聴者を引き付けてきました。
見た目がイケていて、スマートでスポーツができたり、きれいな言葉遣いができたり、歌が上手だったり、服装やメイクに清潔感があったり、どこかの御曹司だったり、あるいは”面白い人”だったり。
テレビと言うのは いわゆるそういう目立つ人たちの独壇場であったわけです。
もちろん視聴者としては大きな楽しみだったし、私たちに夢や希望を与えてきました。
一方で、キラキラしていない人は「テレビ的ではない」と一段下に見られ、たまに取り上げられることはあれども、決して”スター”と同じ目線で語られることはなかったというのも事実であったと思います。
私がタモリ倶楽部の功績として一番にあげたいのは、これまで主人公だったキラキラしている人や物には一瞥もせず、世の中の様々な分野の”コアな人”たちにスポットライトを当てた事に他なりません。
もちろん下に見るのではなく、リスペクトをもってです。
空耳アワーは言うに及ばず、鉄道やダムに始まり、ありとあらゆるマニアックなことをテーマに番組が作られてきました。
雑草をぬくだけで30分、泥まんじゅうをつくるだけで30分。ビールのつまみで30分…などなど。
マニアックな題材は枚挙に暇がありません。
これを40年間。
日本のテレビ界においてはもちろん、日本人の意識形成にすら影響を与えてきたと言っても過言ではありません。
タモリさんの持ち前の人間性によるところも大きいのですが、前例を破って新しい道に踏み込んだスタッフにも拍手を送りたい!私に送れるものが拍手しかないことを悔しくすら思います。
仮に私がタモリ倶楽部を一度も見なかった人生を送っていたならば、今作っている番組はきっとなかったでしょう。
長谷川さんに出会って「風景印を集めている」と聞いても、私はスルーしていただろうし、宇部マニアックスさんなんて、きっと私の検索アルゴリズムに引っ掛かってこなかったと思います。
私にとってのタモリ倶楽部と言うのは、番組制作において まさに北極星的存在でした。
最終回までの数回の放送を目に焼き付けようと思います。
すみませんねー。関係のない話をしましたが、今回はR-1グランプリ(レトルトカレーワングランプリ)の後編です。
レトルトカレーの箱を集めている宇多村さんの依頼により、カレーを19も食べるハメになった3人の人間ドラマを描いているつもりです(笑)
多少言葉遣いが荒くなる場面もありますが、これも前後のつながりを見ると私にはカットできませんでした。
それはそう言いたくもなるよねと思いまして…。
まあ、どうぞ温かい気持ちでご覧くださいませ。
よくテレビで出演者がのこした食べ物を「このあとスタッフがおいしく頂きました」とテロップが出ますが、今回はこれを正直に表現しています。
くわしくはまた改めて書きます!
演出 松田