隧道あるはず(後編)
06月06日
番組アワード入選を記念して「隧道あるはずでしょう」の後編を放送しています。
後編の見どころは何といっても最後の「小河内拱橋」ですね。
あのノスタルジック感たまりません。
見た目ももちろん美しいのですが、山口線にとっては安全な鉄道運営において欠かすことのできない存在です。
山からの水をうまく排水し、土砂の崩落を防ぎ、山口線が開通して以来、100年もの間 陰ながらずっと鉄道運営を支えてくれています。
エンディングに出演者が発したコメントに私は心を打たれました。
岡藤「こういうものがあるなんて列車に乗ってるとき考えたこともなかった」
宇部マニ「鉄道が上を通ってしまえば目に見えないものなんですよね。でもその目に見えないものに対してものすごい安全に気を遣っている。」
長谷川「線路の下の力持ち。山口線を大切にしていかなあかん」
自然と出てきたこの言葉こそリアルな言葉なんですよね。
もしも、私がこのトンネル構造物の存在を事前に知っていたなら、これに近いことを 台本に書いていたかもしれません。
ただ、出演者がそのコメントをセリフとして話すのと 今回のように自ら発するのとは全~~~く違うわけで!!!
そういう意味では二度と撮影できないものだし、そこにとても価値があると思っています。
今回は運よく賞を頂けましたが、これからもテレビに出てくれる方に自然にリアルな心持を表現できる場所を提供できるようにするのが私の仕事。
素晴らしい出演者に恵まれているので、はっきり言って カメラの前でそのままの姿でいてくれさえすれば、結果、良い番組になっていくと確信をしているのです。
一方、今回のOPとエンディングの撮影をした時ですが、まったくその逆なことが起きました。
出演者4人にこの度の番組紹介のコメントを読んで頂いたんですが、これがまあひどいひどい(笑)
1~2行のコメントがカメラを回した瞬間に言えなくなるんですよね。
「今週は○○を放送します」みたいな情報を伝えるセリフです。
こういうのもやっぱり必要じゃないですか。
これが言えない。
暗記して言ってもらうなんて到底無理。
「大まかな意味が伝わればいいですよ。時間を気にせずに言ってください」と言ってもむつかしい。
もはや、台本が映ってもいいから 見ながら読んでくれといっても厳しい。
台本渡した瞬間にカチコチ。
あんなにテレビに出ているのに いまだに緊張をされちゃって(笑)
フリーで話してもらったらすてきなコメントを言ってくれるんですけど、このセリフを言ってくれというとできない。
北風と太陽のようなものかしら。
テレビ番組を作るむつかしさ、面白さ、私は日々痛感しています。
さあ!前回から2週にわたり募集しているトンネルカード4枚&台座シートセットは 二つのキーワードを合体させて、応募の際に書いて送ってくださいませ。
抽選で30名様くらいにお送りします。
やっと現物出来上がった!これがトンネルカードだ!!
(裏面にデータを記載しています。こないだちゃんと計測に行った)
※小河内橋梁はその後「橋梁」で表記されていたことがわかりましたので、資料に準拠させていただきました。
今回の応募状況を見て過去のトンネルもカード化しようかと検討しております(^^♪
僕はこれすごいかっこいいと思います。
デザインしてくれた 柴崎さんいつもありがとう!
演出 マツダ