スベってもいいじゃないか!
03月14日
おはようございます!
今週の更新はお休みです。ご迷惑をおかけします。
やはり毎週更新じゃないと調子が狂いますよね…。よい方法を考えよう。
今月は番組の更新頻度が少ないので、少々余談を…。
僕がディレクターとして大切にしていることの1つに”スベることに優しくしよう”というのがあります。
誰かがスベった際、番組としてどうにかしておいしく、少なくても最低限その人が損しないようしたいなと心掛けているつもりです。
本来「スベる」というのは、常識・当たり前・想定していたこととは違うことが話されたときに生まれる現象なので、これを頭から否定することは、新しいものを認めないこととイコールになってきます。
スベることは、未知なる世界を切り開くための第一歩、「創造の神」。
私たちの未来はスベることから生まれるのかもしれないのです(笑)
とはいえ、時間の限られているテレビの放送では「スベる」ことを放置しておくわけにはいきません。
間延びするし、なにより話が入り組んでわかりにくくなってしまいます。
ですので、残念ながら「スベる」にはある対処が必要になってきます。
最も簡単な対処法としては、「スベった話の前後を丸々カットをする」というやり方。
生放送では使えませんが、これは最もポピュラーなやり方ではないでしょうか。
最善とは言えませんが、スベってどうしようもない話をそのまま放送してその人のイメージをダウンさせるよりはマシです。
次にスベったときに他の出演者がフォローする方法。
スベったことに乗っかかったり、スベったことをわざと大げさに責めたりして、スベった一連の流れごとパッケージにして何とかするというやり方です。
長谷川さんのダジャレの後、他のみんなが思案して、どうにかしようとするのはまさにこれです。
よい人間関係が不可欠ですが、スベったことがフリになって、マイナスが大きくプラスにひっくり返る場合も多いです。
細かく言えばもっといろんな対処法があるとは思いますが、この対応でもどうにかならなかった「スベりの悪性腫瘍」の場合のみ、カットという外科手術で取り除くというのが、この番組のやり方です。
いかにスベることに愛をもって取り組んでいるかわかっていただけるでしょうか?
必要ないならとっくの昔に「ダジャレ禁止令」を発動させています。
ぜひたくさん話して、どんどんスベってください。あとはなるべくこっちでどうにかしますから。
そんな空気を作ることも仕事の一つだと思っているのであります!
さあ、ここまで「スベる」ことについてつらつら書いたのにはひとつ、私の流儀からはどうしても納得できないことがあるからなのです。
それが「スベりをスカす」ことです。
わかりやすい例でいうと、司会者(アナ)が芸人などにムチャぶりして、スベらせたところを「はいはい、次行きまーす(笑)」などとスカして笑いにするやり方のことです。
何となく50点は見込める方法なのかもしれません。
ただ、私はどうもこの安直で、立場の差を利用した笑いがイヤです。
(※司会者がかつてこの修羅場を潜り抜けてきた経験を持っている方なら話は別ですが…。)
自分が傷つかない所に居ながらにして、芸人をあごで戦場に送り出し、傷ついた彼らの治療も放棄し、きれいな洋服に散ったほこりをシャッと振り払うような所業。
私は見逃しませんぞ。
ちょっと最近そういう番組を見たので、自らの戒めとして。
私はそんな演出はしないでおこうと思った次第です。
司会やアナウンスをされる方は、ぜひ「スベった方」に優しくされることをおすすめします。
決して安直に彼らをスカしてその場を切り抜けたりしませんように…。
話は飛びますが、今週のにんげんのGO!もあまたの「スベり」をそのまま生かす形でお送りしております。
カットしとけとお叱りを受けるかもしれませんが、ここはひとつ温かいお気持ちでご覧いただければと存じます。
話が抽象的で何を言いたいのかわからなくなりましたな…💦
次の番組更新は3月21日(月)の予定です。
松田大輔