小さなことからコツコツと
11月13日
おはようございます。
月曜日はお休みをいただいておりました。今日から新しい週のスタートです。
今週は大人の社会見学ツアーの第3弾としてダムの過去と未来を比較見学しようというマニア垂涎の企画となっております。
今回は”未来のダム”ということで岩国市にて建設中の「平瀬ダム」を見学させて頂きました。
(ロケは8月。一般見学は10月末で受付終了とのこと。)
(山田さんと!)
その規模と迫力に私たちは”ぼーぜん”でした。
巨大なコンクリート塊などにまず驚愕だったのですが、中でも私が驚いたのが、ダムに流れている川の小ささ。
本当にちょろちょろとした水でしたが、ダム完成後に流れをせき止めると半年であの辺り一帯が湖になるそうです。
僕はもっと大きな川をせき止めるものかと思ってました。ダムってすごい大きな湖を作ってるし。
そういえば先週紹介した大正時代の旧桂ヶ谷貯水池堰堤もそこを流れているのは小川でした。
流れがなさすぎて草村に隠れて、ドローンの映像などに写りすらしません。
水があまりないのにどうやって貯水池になっていたのだろうと不思議に思ってましたが、なんのことはありません。
その小さな流れをせき止めて、長い時間をかけて水を貯めていたのです。
まさに建設中のダムを見てこの事実に気づかされました。
小さな川も大きな湖になるのです。
これは私たちの人生にも通じることがあるのではないでしょうか。
ふと西川きよしさんの名言「小さなことからコツコツと」が浮かんでまいりました。
あんなに小さな流れも時間をかければあんなに大きな湖になるのです。
毎日毎日、歩みは小さくとも、継続すれば何か大きなことを成し遂げることができる。
私はダムにこんなことを教えてもらった気がします。
今日からお昼の白飯を一口分だけ減らそうと思います。
この小さな積み重ねはきっと私の体脂肪を少しづつ取り除いてくれることでしょう。
あともう一つ今回の奇縁を紹介します。
実は風景印220景をしていた時から、二つのダム(旧桂ヶ谷堰堤・平瀬ダム)の存在は知っていて、いつかロケに行きたいとずっと思っていました。
その後、風景印が終わり「社会見学」という企画を始めたので、この2つをセットで紹介しようと思いたちました。
私の中での構想から実際にロケをするまでの間に数年を経ていましたが、その間に平瀬ダムは工期が少し延長になり、運用開始は2023年度になっていました。
この数字がまさに奇縁なのです。
旧桂ヶ谷堰堤が完成したのは1923年。
平瀬ダムの運用予定が2023年。
つまり、2つのダムはきっかり100年の時を隔てていることになるのです。
100年という時間の積み重ねは2つのダムを比較するとリアルに感じることができました。
(ダムの用途が違うので単純に比較することはできませんが)大きさ・土木技術・工法や測量方法…すべてが100年前とは比べ物にならないほどの進化です。
小さな小川があんなに大きな湖になるのと同じように、人類の100年もこれほど巨大な建造物を作るまでに着実に進歩しているのです。
今回はそんな”積み重ね”ということを妙に体感させられたロケになりました。
ちなみに、平瀬ダムさんでは建設中のダムカードを配布しておられます!
ダムが完成するまでの限定品です。
岩国市広瀬の「錦川総合開発事務所」にて配布されているのでぜひゲットしてみてください!!
ディレクター 松田