SLやまぐち号とちゃんと向き合ってみた
10月02日
今日で10月ですね。信じられぬスピードで時が流れております。
しかしわずか20分の番組を作るのにこんなにも時間がかかるものか…。今回は思いつまされました。
風景印が「SLやまぐち号」だったからです。
ロケ当時、狐の足跡で開かれていたSLギャラリー2017という展示会に行き、SLやまぐちの写真家・吉永さんにお話を聞きました。
案の定、長谷川さんがテレビを忘れて大興奮するのです。
私は、鉄道になーんの知識もありません。
「人を運ぶ四角い長い乗り物」としか思っておらず、好きでも嫌いでもないのです。
僕とおんなじような感覚の方も多いのではないでしょうか?
しかしながらロケの中で「SLやまぐち号」について鉄道マニアの長谷川さんと吉永さんが、それはまあ、細かいことを語っているのです。
やれ「デゴイチがどうとか」とか、やれ「新型のレトロ客車がなんたら」とか…。
まず何をそんなに熱く語っているのかを理解するのに時間を要しました。
いったん頭を整理しないと編集ができないのです。
いろんな情報を総合すると、長谷川さんたちが熱く語っているポイントは大きく2つ。
①これまで2つ(C57とC56)だった車両にD51という新しいものが加わること。
②これまでの客車が引退し、新しい客車になること。
SLやまぐち号がSLふくおか号になるのならいざ知らず、そんなバージョンアップくらいのことで大騒ぎするなんて、なんて騒がしい人たちだと思いました(ごめんなさい)
まずD51というのが加わるというのにしても、パッと見おんなじなのです。黒くて煙はくのはおんなじですから。
大きさや車輪の数が違うらしいんですけど…。
ついでに言えば、その筋の人(SLマニアの人)はC57という車体のことを「彼女は…」となぜか女性称で表現するのです。
C57の愛称が「貴婦人」だからで、貴婦人は女だから「彼女」と呼ぶそうです。
僕の知っている女性はあんなに黒くも固くもありません。
そして客車問題。
こんな僕でも小さいときモノレールとかで遊んだことはありました。
ただ客車はあんまり…。
先頭の車両はモーターついてたし、見た目も個性的でまだかっこよいとも思うのですが、それに引っ張られるだけの客車はいまいち魅力がありませんでした。
ただその筋の人(鉄道マニアの人)は違います。
「先頭の車体+5両の客車=SLやまぐち号」という認識なのです。
だから客車が変わるというのは全体の6分の5が変わるわけですから一大事。
一見目立たない客車にも平等に大きな愛を注いでいるのです。
9月2日。阿東町の篠目駅で新旧の客車がすれ違うというイベントがありました。
野球で言えば引退するピッチャーと新人のバッターが対決するようなものでしょうか。(ちがうんでしょうか。)
行ってみたらびっくり。
いつもはほとんど人がいない篠目駅の周りにたくさんのファンが押し寄せていました。
なんとJRさん発表で850人!とおい山の上にもカメラマンが集まっていました!!
番組の取材にかこつけて、ホームに入って新旧の客車に囲まれ長谷川さんは大喜びでした。
何を喜んでいるのか全部はわかりませんでしたが、あんなにもSLが好きという人たちに接していると、なんだか僕も好きになってきました。
今回いろいろSLやまぐち号の「いろはのい」を学んでみて、今ではSL乗りたい病になっています。
風景印では実はあと一回SLが出てくる予定なので、その時はもっと興味を持って、編集も短くできることでしょう。
ps.SLギャラリー2017 6日から9日まで津和野で開かれるそうです。ぜひ行ってみてはどうですか?
https://www.facebook.com/SLYamaguchi.c571/
(主催のSLやまぐち振興会のページ)
ディレクター 松田