2015夏。残暑お見舞い申し上げます!
08月31日
おはようございます!あぁ、8月が終わってしまう。
なんでも僕の中学生の姪っ子は8月31日の本日が登校日なのだそうです。
かわいそうな話です。
こんな夏休みのエンディングいやですよね。あと1日あるとおもってたのに、みたいな。
がんばれ!まけるな!
さあさ、今週の放送は岩国の南桑郵便局へ行きます。南桑とかいて「なぐわ」と読みます。
知らない地名でしたが、風景印に描かれていたものも、ぜーんぜん知らないものでした。
この番組では夏にいろいろと行きましたが、この場所もとても良い思い出になりました。
風景印に描かれていた「岩屋観音」。
南桑郵便局の近く、美川ムーンバレーのそぐそばにある観音様なんですが、これはすごいですよ!
作者はご存じ弘法大師!
字の達人で、達人でもミスするということを「弘法も筆のあやまり」というように熟語化されるほどの人物です。
野球で言えば「川相もバント失敗」とか「菊池もトンネル」とかそういうことでしょう。
そんな川相のバントや菊池の守備レベルの、弘法大師のお習字。
字の達人の弘法大師がふでをのみに持ち替えて、カチコンカチコン、木材を彫り上げたのがこの岩屋観音なのでございます。
そんな岩屋観音、弘法大師作というプレミア感だけで売っているわけではございません。
悠久の歴史・自然の偉大さという唯一無二の産物が、弘法大師の観音様にさらなる価値を与えているのです。
どういうことかと申しますと、この観音様が安置されたのは鍾乳洞。そこではポツポツと石灰分を含む滴(しずく)が垂れているのですが、これが観音様に一滴、また一滴と落ちて、長年かかってとうとう木製の観音様が石でコーティングされ、ついには石化してしまったというのです。
弘法大師の作った作品に、偶然の芸術が重なってできたプレミアの観音様。
どーですか?ヤフオクで出たたら、いくらで落としますか?
(教育委員会の方と。暗くて観音様写りませんでした…。)
そんな観音様を観光拠点にしようと1990年、当時の美川町ではここに日本一の大きな水車を作りました。
名前は「観音水車でかまるくん」。大きなガタイとかわいらしいニックネームが私たちをほんわかさせてくれます。
ありがたい観音様を拝んだ後は、日本一の水車で作るそばで清流を眺めながらひと休みして、「どや!」ちゅうわけ。
しかしこのあと、当時の担当者も予想していなかった出来事が発生。
このころから全国各地で始まった「大水車建設ラッシュ」です。
1990年に直径12m3.6cmで日本一に輝いた「でかまるくん」。数か月で頂点の座から転落して、抜かれも抜かれたり。現在10位くらいをさまよっているのだそうです。
「でかまるくん」よりもっとでかまるくんは日本に少なくとも9基は存在するのです。
(ネットで調べた資料より)
でも、良いではありませんか。僕も大輔という名前ですが、人間的にはミジンコのようですし、服はLLですが、それでももっと大きな人はごろごろいます。
それに比べて「でかまるくん」は日本一ではありませんが名に恥じず大きいわけで、その作るそばは絶品なのですから。
ぼくはこんなエピソードを含めてこの場所が大好きになりました。
(夏の一日。でかまるくんとどさけん・長谷川コンビ)
さあ今年はこんなエピソードのつまったでかまるくん前で撮影した「番組特製残暑見舞い」を応募者全員にプレゼント!
どさけんさんのサインと表にはどこかの風景印をあしらって希望者にお送りします!!
あて先は上記のメールフォームもしくはハガキ・FAXでお願いします。まあタダですし、応募すりゃ全員に行きますから、どーぞ冷やかし半分でも結構です!ご応募お待ちしております!!
(応募するときに、番組の感想や出演者へのメッセージ、移動中のBGMリクエストなどを一緒に書いてくださるととてもうれしいです!!)
ディレクター 松田大輔