バラエティ番組作っています
07月31日
今来週の編集が終わってスッキリな気分。
来週はドキュメンタリー番組のようでもあり、教養番組のようでもあり、はたまた旅番組のようでもあり、番組のジャンルが不明な作りになってしまいました。
番組のジャンルということでいえば、ご家庭のテレビの番組表では「にんげんのGO!」はバラエティ番組に区分けされています。
番組始まって1年と3か月になりますが、この番組は本当にバラエティ番組なんでしょうか?
…っていうか、バラエティ番組って何なん?
編集すんで暇になったんで、こんな根本的なことを考えてしまいました。
バラエティ=お笑いというイメージをもたれる方も多いと思いますが、パソコンの某辞典にはこうあります。
バラエティ番組(バラエティばんぐみ)は、歌・コント・コメディ・視聴者参加型の企画などのいくつかの種類の娯楽を組み合わせたテレビ・ラジオ番組のことである。
わかったようなわからないような説明なので、そもそも日本のテレビ番組にはどんなジャンルがあるのか調べてみました。また某辞典で。
すると大きく以下の15の種類に分けられています。
- 1報道番組 2情報番組 3ワイドショー 4スポーツ番組 5教養・教育番組 6娯楽番組 7ドラマ 8時代劇 9ショッピング
- 10懸賞番組 11アニメ番組 12特撮番組 13人形劇番組 14映画番組 15特別番組
バラエティ番組はこの中の6番目・娯楽番組の一つに位置付けられていて、クイズ番組、音楽番組、トーク番組、料理番組が同列に並べられていました。
こうなると、バラエティ番組にはクイズや音楽、トーク、料理は含まれないことになります。それぞれクイズ番組、音楽番組、トーク番組、料理番組というジャンルが独立しているわけですから。
いよいよよくわからなくなりましたが、僕はこう解釈することにしました。
つまり、歌とか音楽とか料理とかもういろいろな要素が入っていて、文字通りバラエティにとんでいるものをバラエティ番組と呼ぶのだと。
最初に某辞典でバラエティ番組を調べた時に書いてあったことがようやく咀嚼できました。
バラエティ番組(バラエティばんぐみ)は、歌・コント・コメディ・視聴者参加型の企画などのいくつかの種類の娯楽を組み合わせたテレビ・ラジオ番組のことである。
バラエティ番組とはいってみれば幕の内弁当のようなもので、いろいろなおかず(番組)のいいとこどりをしたものだと考えたらうまくいきます。
僕はもともとバラエティ番組を作りたくてこの世界に入りました。ただテレビが好きで、特にダウンタウンやとんねるずなどの芸人さんがやっているお笑い番組が大好きで、楽しいことを仕事にしたかったからです。
面接なんかでも自信満々に「バラエティ番組がやりたいです。」と言っておりましたが、これは料理の世界に入るときに「僕は幕の内弁当が作りたいです」と言っているようなものだったのですね。
天ぷらのプロを目指すでもなし、究極のミートボールを作るでもなし。いろんな料理をいろいろ作って、盛り付けたいと言っていたのです。
なるほどなるほど。こう文字におこしてみて自分のことが妙にわかった気がしました。ぼくは幕の内弁当を作りたかったんだ。
ただ、一言で幕の内弁当と言っても、いろいろなターゲットをねらって作られています。
お年寄り向けの煮物が多い幕の内弁当。お肉が多い若者向けの幕の内弁当。女性向けのデザートが多い幕の内弁当。いろいろです。
バラエティ番組も同じく、お年寄り向けのバラエティ番組、若者向けのバラエティ番組、女性向けのバラエティ番組。いろいろです。
僕が大学生のころやりたかったのは完全な若者向けのバラエティ番組。今は少し落ち着いて、もう少し上の年齢の方にも楽しんでもらえるようなバラエティ番組を作っているつもりでいます。
もうひとつ言えば、山口県の中央部にお住いの方限定のバラエティ番組。
最初に来週の放送が番組のジャンルが不明だと書きましたが、何のことはない。いつものとおりのバラエティ番組を僕は作っていたのです。
ただし来週はちょっと「煮物」が多いかもしれません。若干年齢が上の方向けの幕の内弁当です。
だって素材が「彫金」「工芸」「人間国宝」なんですもの。
こんなおかずが並んだ幕の内が食べたいかた、来週の「にんげんのGO!(バラエティ番組)」をご覧くださいませ!!
バラエティ番組ディレクター 松田大輔