縁
07月29日
今週の放送をご覧になった方はご存知だと思いますが、ヒョンなことから今山口県で一番ホットな方にお話を聞くことになりました。
先日、重要無形文化財保持者・いわゆる人間国宝に指定された光市の山本晃さんです。
きっかけは6月5日のロケで訪れた光浅江郵便局の風景印にデザインされた光駅前の「輝翔の詩」というモニュメントでした。
作者は光市の山本晃さんだという情報をえて、ロケが終わったあと、改めて私、山本さんのお宅にお電話をしたのです。
「山口ケーブルビジョンの松田と申しますが、……というわけで駅前のモニュメントのお話を聞かせていただけないでしょうか?」
電話口からはとても優しそうな声で
「ええ。いいですよ。7月24日のお昼頃お越しください」とのお返事。
いつもあるモニュメントは見ることができても、その作者にお話を聞くなんてそうそうある機会ではありません。
風景印にある地域の名所旧跡を掘り下げるのが番組のコンセプトですから、ウキウキしながら24日の取材日を待っていました。
その矢先の7月19日。新聞でとんでもない記事を見つけたのです。
『光市の彫金作家・山本晃さん人間国宝に』
あれですね。人って驚くと二度見するんですね。今度会う約束をしてた人が人間国宝になったのです。
人間国宝の方に取材させていただけることは、もしかしたら今後あるかもしれませんが、取材する約束していた人がお会いするまでに人間国宝になっちゃうなんてことはきっともうないでしょう。
取材中「人間国宝のお話だったら、こないだいろいろ話したからもう取材は断ろうと思ってたんですよ。でも『輝翔の詩』のお話だったのでお会いすることにしたんですよ」と山本さん。
山本さんにとっても光駅前の『輝翔の詩』は大切な作品の一つだったわけで、このような機会を得たのも風景印のおかげでございます。
「縁」というものに感謝し、大切にしないといけないなと改めて思いました。
山本さんとのお話は来週じっくりとお送りいたします。
今週、もう一つの「縁」として周南市八代の石村務さんとの出会いを放送しています。
八代郵便局に描かれたナベヅルの工芸品を見せていただこうと、町の方にご紹介していただいたのは89歳の石村さん。
手先が器用で竹を削って鶴の置物を作られて、地元の病院や施設の方にプレゼントされています。
八代の方々がどれほどナベヅルを愛しているのかが伝わってきました。番組にもたくさんのプレゼントをいただきましたので、視聴者プレゼントとさせていただきます。
暖かい鶴の作品ぜひ手に取ってみてください!4名の方におすそ分けさせてください!
ご応募は上のメールフォームかハガキ・ファックスで!!
ディレクター 松田大輔