飴のプレゼント
05月18日
スナックのママに話を聞くという企画を月一でしていますが、この企画には防府のまりさんという人の力が欠かせません。
というのは、いつもまりさんが「このママどう?」と僕に防府市のスナックのママさんを紹介してくれるからなのです。
このまりさんは僕の大学時代のバイト先の上司で、若いときに防府市でホステスをしていたこともあって、防府市の夜の世界に顔が広く、現在は喫茶店を開いている50代の小太りのおばちゃん(失礼)です。
もともと水商売出身ということもあり、とても細かな気配りができ、困っている人がいると助けずにはいられない姉御肌。
それでいて時々、「マジか!?」というような天然な所も持ち合わせており、そんなところがまた細くて色白だったホステス時代にはたくさんのお客さんに受けてかわいがられていたようです。
その証拠に、現在でも何十年も前のお客さんが毎日、まりさんのコーヒーを飲みにやってきます。
僕はまりさんに会うといつも「すごいなぁ」と感心し、パワーをもらい、また尊敬もしています。
そんなまりさんに、昨日「どこかに いいスナックのママさんいないですか?」と相談に行って、ぺちゃくちゃ話した帰り際、
「松田くん、これ持って帰り!」と飴を大量にくれました。
「熱汗飴」という飴で夏の暑い時期に起こる塩分不足を補う飴でした。
沖縄の「シママース」という塩を使っているみたいです。
塩分を補うのことが本来の目的ですが、グレープフルーツ味がついていてきっと飴としてもおいしいのでしょう。
「これから暑くなるから、取材で外に行くときに舐め!」とまりさん。
いつもこんな感じで僕の仕事について心配してくださります。本当にありがたいことです。
その心遣いに感謝しながら熱汗飴5袋を受け取り、ふと飴の裏面を見て熱汗ならぬ冷や汗がでてきました。
……賞味期限2013年5月……。
暑くなる前に、飴の方が悪くなるわ!
まりさんに「この飴、夏までもちませんよ」と言うと、
「ははは♪なら5月中に舐めぇ!」
とこうですわ。
熱汗飴はただのグレープフルーツ味の飴になりさがってしまいました。
5月もあと13日。
これから僕は口の中の皮がめくれるほど、飴を舐めるつもりです。
…っていう話。
ディレクター 松田大輔