カットしたダジャレ
02月10日
生放送以外のテレビ番組が編集作業を経た上で放送されているということは皆さんもよくご存じだと思います。
こんな言葉があるかどうかはわかりませんが「放送採用率」という言葉を便宜上使用することにしますね。
この数値は 放送に使った分数を撮影した分数で割って求めます。
例えば60分カメラを回して、30分間放送に使った場合、放送採用率は50%(30÷60=0.5)。
この数値は多くの場合、番組制作の体力に反比例するのではないでしょうか。
ドキュメント番組はすごい時間カメラを回して、その中から良い場面を抽出して放送しているわけですから放送採用率が一桁になったり、小数点以下だったり、そんなことはザラでしょう。
また、私も経験がありますが、大きな放送局で作られるバラエティ番組などではうまくオチなかったりする場合、お蔵入り(放送しない)という選択肢もあります。
この場合など放送採用率は0%です。
つまり数値が低ければ低いほど、濃縮されたものを放送していることになり、選びに選び抜かれた瞬間が皆さんのテレビに映っていることになります。
良い番組に仕上がる確率は上がり、歴史的な番組は相当数のテープのくずの上に存在しています。
さて、ここにきてこの数値を私たちの番組に当てはめることにします。
限られた予算・人員で制作しているので、放送採用率は高い数値をたたき出すことになるのは必然。
撮ったものをザルのような網目を通して放送に載せています。
撮影した分だけ放送しないともったいない、端的に言うと「よほどのことが無いとカットされない」というわけです。
さあ、この放送採用率が相当高い我が番組にも関わらず、今週の放送ではかなりのカットをせざるを得ませんでした。
長谷川さんのダジャレがあまりにつまらなかったからです(笑)
これを採用すると、番組のリズム・テンポも壊れるし、何より番組の質を疑われます(笑)
もうこれ以上、疑われたくありません。
今回、結構の人数の方から「オープニングでカットされた長谷川さんのダジャレが何だったかブログで教えてください」とのメールをいただきました。
「そんなことが気になるのか…。」と思いまして、カットした部分から長谷川さんのダジャレを抜き出してみました。
オープニング6分くらいの間に3つ言っていました。
ブログに載せようと思いましたが、やめておきます。
文章に書き起こしてみると、ますます面白くないからです(笑)
長谷川さんにはこれから自己研鑽をしていただき、せめてザルのような編集を潜り抜けることのできるようなダジャレを生み出していっていただきたいと思います。
追記:すこしかわいそうになったので、カットした言葉を羅列しておきます。想像しながら読んでください。私がカットした理由がわかると思います。
★桜公園の話で…
沖永「春には桜が咲くんですねぇ…。」
長谷川「桜も春になったら咲くら!」
沖永「……いよ。絶好調!!!」
⇒迷わずカットしました。
★滝の話で…
藤田「今日は天井滝に行きます」
長谷川「(沖永を見ながら)オッキーぃんですか?」
(一同沈黙)
⇒秒でカットしました。
★鯉の話で…
長谷川「鯉よ。こいこい!」
⇒少し前から部分ごとカットしました。
長谷川さんのカットされたダジャレが知りたいとメールされた方、満足されましたか?
満足より後悔したのではないですか?
カットするにはそれだけの理由があるのです(笑)
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演出 松田大輔