今週は番組更新無し。そして取材報告①
02月10日
今週は私が取材活動をしておりますので放送は休止です。
それゆえに先週と同じ大寒みそぎを放送しております。ごめんなさいね。ご報告が遅れました。
2週連続で岡藤君の乳毛をご覧くださいませ!
「お前が取材するからといって何で放送が休止になるんだよ!バカ!」
…と言ってくださる方は、結局番組を楽しみに待って下さるファンということですから私は喜ばないといけません。
「おお!そうですか!そうですか!取材頑張ってくださいな!取材の結果を楽しみにしてるよ!」
…と言ってくださる方は本当に心の優しい方。私は皆さんのような視聴者に囲まれて幸せです!
「知らねえよ!なんだよその番組!!バカ野郎!!」
…と言ってくださる方はそもそも番組をしらない方ですので存在しません。
結局どっちに転ぼうとも、私は開き直ってプラスに受け止めることにし、とりあえずはこの期間を番組制作のためのインプット期間にあてようと思っております。
…とはいえお休みすることは本当に心苦しい。
多くの視聴者さんは信じられないと思いますが、この番組、月曜日の番組更新を本当に楽しみに待っておられる方がございます。
月曜日からその方の楽しみを奪ってしまいました…。
私はその方の顔が浮かび、申し訳ない気持ちでいっぱいです。どうぞお許しを頂ければと存じます。
ついでに申し上げますと次回の更新は2月17日月曜日。
そしてまた1週間休んでその次の更新は3月2日月曜日です。
今月は隔週の更新とさせて頂きました。改めてご容赦を頂きたく存じます。
お詫びにはなりませんがこの休養期間の取材活動をこちらで逐一更新していこうと思います。
番組を休む代わりに、ブログの頻度を上げます。
とりあえず2月8日の土曜日はあのメンバーとロケハンに行ってまいりました。
「隧道」です。凝りもせずシーズンⅢを狙っています。
下関方面を中心に4つほど隧道を訪問。
ロケハンということでほとんどカメラを回さなかったのですが、長谷川さんと宇部マニさんがこれ幸いと本当にマニアックな話をするのです。
これまで過去に2回ほど隧道企画をしておりましたが、どうやらあれは上っ面のことをなぞっただけだったようです。
どうやら あの人たちはカメラ回ってる時は、一応視聴者さん用にチャンネルを合わそうとしていたみたいです。
まだまだマニアックで、ぜんぜんチャンネルあってませんけどね
今回あがった話を一つ紹介。
宇部マニさんより「隧道の作り方」を聞きました。
これまでも少しは聞いていた気がしましたが、今回は時間も多くちゃんと理解をすることができました。
隧道を作るときに大事なのはトンネルの上にどれだけ土被り(どかぶり)があるかどうか。
※土被りというのはトンネル上部にある土(岩)のこと。
ほら小さい時、砂場でトンネルを作ったことあるでしょ。
まずは山を作ってそこから穴を掘り始めますけど、山が大きいほどトンネルは掘りやすく丈夫なものができますよね。
多分、圧力の関係ですよね。物理の分野かな。
だから大きな山ほどトンネルの強度は強く、工事もバンバンできるわけです。
問題は小さな山にトンネルを作らないといけない場合です。
土被りが少ないと作るときに崩落の危険が高くなってしまいます。
宇部マニさんによるとこういう場合は「切通し」というやり方で隧道を作るそうです。
山に穴を掘るのではなく、まず山をぶった切って道を作り、その後、できあがった道の上部に蓋をするような形でトンネルを作るというやり方。
道に屋根を作ってトンネルにするイメージです。
トンネル化することで両サイドの崖からの落石から道を守り、完成後の保守点検を容易にするメリットがあります。
宇部マニさんから以上のような説明を受けて、私はこんな単純なことすら知らずにこの企画をしていたのかと愕然としました。
思うに私はこれまでその隧道ができたことで「周囲の人々の暮らしがどう変わったか」「どう便利になったか」ざっくりとこんな方向から番組を作ってきました。
一方、宇部マニアックスさんは極めて技術的な見地から隧道を見ています。
当時の技術者が「なぜその場所にトンネル建設を思い立ったか」そして「後世に残すためにどんな材料やレンガを使っているか」
つまり私は隧道を見て「使う人の目線」に立っていましたが、宇部マニさんは「作る人の目線」に立っていたのです。
これは大きな違いです。
例えばあるラーメンを見たときに私はまず「どんな味?」と思うのに対して、宇部マニさんはまず「店主はどこの寸胴鍋を使ってる?」と考えるみたいな。
これはもう思考の回路の違いで、もちろんどっちが良いとかの問題ではなく、物事は多角的に見る必要があるということの良い事例だと思いました。
長谷川さんはそこにあった標識やJRの境界の石碑などを解説。私はこれまでの人生でそんなとこ見もしなかったのに…。
私が宇部マニさんや長谷川さんに助けて頂いているのはこういうところなのだなと改めて思った次第です。
2人のおかげで番組に厚みが出ていたし、これからも出ることでしょう!!
ディレクター 松田大輔