滝行 そして若さのすばらしさ
09月24日
今週の放送は「絶景!滝見物 落差1000」です。
ただ今回は特別に「滝行」をお送りしております。
私はこの企画をはじめようと思ったとき「いつかは滝に打たれる3人を見たい」と思っていました。
その思い、今回は3分の1だけ叶いました(笑)
一行が向かったのは周南市の山間部にある雄走りの滝です。
氷見神社という歴史のある神社の裏の森に流れております。
滝というのは自然の作り出した芸術。
人知の及ばないものは当然、信仰の対象になるわけでございます。
現在でもこの滝壺で県内の神官さんが集まり、禊・滝行を行っています。
いうなれば知る人ぞ知る 由緒正しきパワースポット。
普通でしたらそのような神聖な場所に立ち入るなんて恐れ多いですよね。
しかし!しかしです。
宮司さんの思いもあって3年前からは毎年7月に一般の成人男女(18歳以上)も、希望すれば禊ができることになったのです。
さっそく申し込み、今回の撮影に至ったわけでございます。
左:ぎっくり腰の人 右:どっぷり腹の人
さて、ここからは私事ですが、この土日にある体験をしてまいりました。
知人の紹介で、とある劇団のお手伝いをすることになったのです。
その舞台の音響を担当させてもらいました。具体的には、劇内の効果音・BGMを出す役割です。
僕は大学卒業してからテレビ制作一本で来ましたので、演劇というものには全く縁がありませんでした。
40前にして、演劇ほぼ初体験。
しかも観るのではなく、制作側。
比較するのもそもそもおかしいのですが、テレビは電波(うちはケーブル)越しに映像を伝えますが、演劇は直接、目の届く範囲のお客様に向けて表現します。
生放送を除いて、テレビは編集したものを流しますが、演劇は当然ですが生です。やり直しがききません。
多くの場合、テレビの視聴者は見て終わりですが、演劇はお客さんの反応がダイレクトに返ってきます。
自分が担当する音出しのタイミングがずれたら劇をぶち壊してしまい、これは編集でどうにかなる問題ではないのです。
久しぶりに緊張しました…。
演劇の出演者は20歳前後の若者が中心で、今回、彼らといろんなお話をしました。
私の部署でも一番若いのは28歳の女性ですから、なかなかこんな若者と膝を突き合わせて話をする機会はありません。
これも良い経験でした。
私が彼らについて感じたこと。
①まずピュア。
「純粋にいいものを作ろう!」
「おかしいところがあったら教えてください!」
彼らは全員、こういう精神なのです。
私は彼らを見て反省しきりです。
「残業代もっとよこせよ!」
「あの編集がおかしい?なんだよ!うるせえな!」
私はこういうことを平気で言う人間です。
言わないにしろ心の中では思っております。
嗚呼、どこで私の心は汚れてしまっていたのでしょう。
②仲間を信じる心
彼らは自分だけが目立てばよいというような思考では決してありません。
互いに助け合い、相手の良いところを引き出しながら練習をしています。
お互いのダメ出しの際にも必ず愛があります。
私は彼らを見て反省しきりです。
「仲間?おれは一人でロケして、一人で編集してるんだよ!独りぼっちなんだよ!」
私はこうしてパソコンに黙々と向き合っていました。
隣にはたくさんの同僚がいるにも関わらず…。
嗚呼、どこで私の心はやさぐれてしまっていたのでしょう。
③自分を信じる心
彼らは自分の面白い・楽しいと思うことを遠慮なくグワッとぶつけてきます。
「これ楽しいでしょ!」「みんな分かって!」「ねっ!ねっ!ねっ!」
自分の可能性に対して、疑いの心を持っていません。
やりたいことへのエネルギーがあり余っています。
私は彼らを見て反省しきりです。
「俺はこれ面白いと思うけど、たぶん視聴者は嫌いだろうな…。うん、やめとこ!」
私はいつの間にか新しい閃きよりも、経験値から導かれた現実的な着地点ばかりを追い求めていました。
嗚呼、私はどこで本当に作りたいものを作ることを諦める癖がついてしまっていたのでしょう。
④ウエスト
彼らの多くは痩せています。スリムで動きが機敏です。
私は彼らを見て反省しきりです。
「なんで俺はこんなに太っているんだ!なんでだ!」
嗚呼、私はどこで夜中のラーメンに対して罪悪感を持たなくなっていたのでしょう。
とどのつまり、私はおじさんになっていたことを気づかされたのです。
まあ。うすうすは気づいていたんですけどね。
昨日まではフツーに毎日「青春」とさえ思っておりました。
私はもう39歳。
リアルなおじさん…―――だったのです。
しかし、私は往生際の悪い人間です。
まだまだ彼らに負けてはおりません。
「俺のほうが絶対に面白い!」
「へん!その程度か!かかってこい!」
「ばったばったと投げ返してくれるわ!小便くさい小童どもめが!!」
…これを書いてて気づきましたが、こういうおじさんが、若者から「パワハラ」と言われるのでしょうね。
私も早く「滝行」をするべきです。
今のままではあまりに邪心が多すぎます。
そんなこんなで、「滝カード」でます。
24日が祝日ですので、25日からの配布です。
会社に取りに来られてもいいし、郵送希望ならお知らせくださいね。
平日・土曜の10時~17時半まで受け付けしてます。
どうぞよろしくお願いします!!
ディレクタ― 松田大輔(39歳)
そうそう、大好きな若者の為にささやかな宣伝をさせてください。
来週の土日も公演いたします。
劇団ジャンク座旗揚げ公演
「支那人の外郎売りチェン」
9月29日(土)下関 亀山八幡宮 昼の部13:30~ 夜の部17:30~
9月30日(日)山口 県政資料館 昼の部13:30~ 夜の部17:30~
舞台とショーの2部構成です。
詳しくは彼らのツイッター・フェイスブックなどで…
https://www.facebook.com/JUNK.ha/
こないだまちかどニュースにも来てくれました!
よかったら芸術の秋、未来ある若者の姿を共に応援しませんか!
よろしくお願いします!!