私の新発見は誰かの当たり前なのか!?
03月11日
1492年 コロンブスが新大陸を発見
これって結局、コロンブス目線なわけですよね。
そこに住んでいた原住民からしたら
1492年 原住民はコロンブスを長とする船団に遭遇
…と年表は書き換えられるわけですよね。
学生の頃から不思議でした。
「新大陸を発見」ってあんなにでかいもの、絶対誰かが先に見つけてるって!
実際そこにだれかが暮らしていたわけでしょう。
現在でも「昆虫の新種発見!」とか「龍馬の手紙を発見!」とか時々ニュースで見聞きします。
これも結局、どこかの偉い学会とか偉い研究者たちがそれを初めて認識したというだけで、ずっと前からその昆虫はそこに生きていたし、龍馬の手紙なんてもともとは龍馬が誰かに送っているわけです。
何が言いたいのかというと、
2020年3月10日 私がアルク中央店で「ようかんパン」を発見した
…というお話はここに書くほどのことなのかということです。
私は昨日人生で初めて「ようかんパン」なるものを見つけたのです。
ようかんというのは羊羹ですよ。
羊羹が中に入っているのではなく、羊羹がパンの上につけられていて、中にはクリームが入っていました。
ネットで検索すると松月堂さんでは昔から作っていたとのこと。
(ネット情報ですから真偽不明)
また北海道など一部の地域では割とメジャーな種類のパンだということ。
(これまたネット情報です。)
私にとっての発見は誰かにとっては常識です。
だから私はこのようかんパンを「発見したぞ~!」と自慢げに言うことは憚られます。
普通にアルクのパン売り場に並んでいたわけですからね。
昨日初めてパン売り場に並んだ可能性は低いですしね。
第一このパンを作った人の方がいるのですから。
だから「とても私はびっくりした」と個人的な感動を述べることでこの事実をお伝えしようと思います。
今朝、そのようかんパンを頂きました。
とても美味しかったです!
「私の中では新触感」
これならウソにはならないかな。
「ようかんパン、おすすめです!」
これもウソにはなりませんよね。私の個人的な感想です。
結局、何を放送しても誰かにとっては「発見」で誰かにとっては「常識」なわけです。
同様に何を放送しても誰かにとっては「薬」で誰かにとっては「毒」かもしれません。
であるならば覚悟をもって自分が真ん中の支点いないくてはなりません。
やじろべえのようにこっちに振れ、あっちに振れながら、これはこっちに振れすぎてはいないか、あっちに振れすぎてはいないかと気にしながらやらないといけません。
振り幅が大きければ大きいほど良い番組だと思っています。
アンテナを張り巡らせつつ、グイングインふとやじろべえを振り子させつつ、破綻させないようコントロールさせる度胸を持たないといけないのだと。
私は「ようかんパン」でこんなことを思ったのであります。
ディレクター 松田