滝と焼肉と番組の作り方論
06月17日
前回のブログは話それてしまったので今週の内容をPRします。
◆前半「中道川の滝」
こちらは鳴海の滝が難易度高いので代わりに訪問。
簡単に行けるわりに秘境感あり、お勧めですね。
いつか滝ツアーをしてもいいかな~(^^)/
滝カード作りましたのでご応募ぜひに~!!
宛先はこれまでに65回は言い続けてきたから、もういいですよね(笑)
◆後半「猪肉のBBQ大会」
ゴールまであと38mとなりまして、こうなると残りの落差を逆算してロケするようになるわけで。
つまり、行くことできない、行かない滝が少しずつ浮き彫りになってきました。
藤田さんの好きな滝も残念ながらあきらめないといけなくなりまして、せめて滝の名前でもと、「藤田さんの心残りの滝」を紹介することになったんです。
そしたらちょうど、ロケの直前に以前お世話になった平川の藤村さんと小郡の吉村さんからイノシシ肉を頂いたので、これを食べながらトークをしようと。
今思うとこれが私のミスでした。
自然の中で食べるお肉のおいしさにはフリップに印刷された滝なんて全くかなわなかったんですね。
みんなして藤田さんの話を聞かず、関係のない話をしたり、お肉をたべてばかり。
あげく「藤田さんは話が長い」とまで言う始末。
もはや番組としてどうなの?という感じ(笑)
みなさんからはテレビの撮影中だとかそういう緊張感を感じることができませんでした。
ロケの日からしばらく編集するのもおっくうだったのですが、出来上がった映像を見ると意外や意外。
超面白かったんです。
いや~不思議。
おいしそうにお肉を撮るわけでもなし、肉食ってわーわー話してるだけなのにねえ。
ぜひ皆様の目に留まりますように!!
◆今回の気づき
まあ最近のロケの撮れ高や放送を自分なりに見直すと一つの答えに行きつきました。
「事前に決められたことをやっても、
どうせその通りにならない上に、面白くもならないことが多い」
これですね。これ。
出演者が素で面白い人ばかりだということが大前提ですが、事前にガチガチに固めたロケをするのはもうやめようと思ったわけ。
(もともとあんまりやってないけど)
もはやロケハンとか下見とかしない方が良いくらい(笑)
ハプニングが起きたらそれを面白がれば良いわけですから。
こうなればもう無双。
私たちの番組&メンバー、今、良い感じ!!!
◆書きながら思い出したけど、カメラマンの数村さんが昔すごい番組をしてたことがあったんですって。
日にちと時間だけ決めて、タレントとディレクターと技術スタッフが会社に集まるんですって。
朝、集まってまずこういう話するんですって。
「で、きょう何する?」
意味わかります?
どこに行くかはもちろん、何を撮るのか、何の企画をするのかすら決めていない。
だからロケスケジュールには集まる時間だけしか書いてない。
全員無計画で集まって、その日にゼロから番組を作る。
「ほなナンバにでも行ってみる?」
「おーええな。まあ行ったらどうにかなるやろ!」
そんな空気感で番組を作ってたんですって。
いや~、さすがに怖い。
少なくても何をするかぐらいは決めとかないと今の私の実力では不安です。
しかし、こういうのはテレビとしてある種の最終形態じゃあないでしょうか?
番組を面白くすることに自信があるのと同時に、街に行けば面白い人や店に出会えるという信頼。
そしてまあ、時には面白くならないこともあるよねという覚悟とあきらめ。
僕はこういうのの先にすごく可能性を感じるわけなんです。
これくらいの割り切りでテレビ番組は作って良いのだと最近は特に思うわけ。
私たちの番組はかかえている荷物もコンプラも 民放に比べて綿毛のように軽いので、やろうと思えばできますね。
「で、きょう何する?」企画。
別にだれからもやるなと言われているわけではないし、いろんな人に電話かけて「今から来れる?なんかしようや?」って言えばいいだけだから。
いやーわくわくだな。
その時は出演者の皆さん、技術の皆さん 電話に出てくださいね。
ディレクター マツダ