浦島2人が亀に要求
07月17日
「海岸で助けてもらったカメは、浦島太郎を竜宮城へ連れて行きました。」
浦島太郎の一節です。
この物語の教訓は
「誰かに助けてもらった場合は、必ず相応のお礼をしなくてはいけない」
ということ-。
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◆6月17日・月曜日。
にんげんのGO!の空中散歩というコーナーのロケの日です。
この番組のディレクターの松田亀輔は困っていました。
「あぁ、僕一人ではどうしようもないなぁ。秋穂の上空を飛行する西村さんを誰か別の場所から撮影してほしいなぁ」
松田亀輔ディレクターは(以下:亀Dと略す)は西村さんの離着陸シーンを撮影しなくてはいけないので、その道中の飛行シーンを撮影することができません。
そこで亀Dは知人の古川宏(以下:浦島太郎と略す)と藤田美登里(以下:浦島花子と略す)に助けを求めました。
「やあ、太郎君、花子さん。実は折り入って頼みがあるんだ。」
亀Dがこう切り出すと
「いつも同じ部署で仕事する仲間じゃないか!?遠慮せずに何でも言ってくれよ。」
太郎くんは力強く言ってくれました。そして花子さんも
「いつも私のロケの手伝いをしてくれる亀輔さんの頼みなら喜んで手伝いますよ!」
良き同僚に囲まれて幸せ一杯の亀D。
「ありがとう、太郎君、花子さん。助かるよ!じゃあ太郎君は秋穂の中道海水浴場。花子さんは秋穂の漁港から撮影を頼むよ!」
「がってん!」「わかりました!」
2人は快く応じてくれました。ロケもうまくいきそうです。
さっそく地図を見ながら場所と段取りを確認する3人。
しかし、まさかこの後の一言が大惨事をまねくとは この時亀Dは思もよらなかったのですー。
亀Dは打ち合わせの最後にこう言いました。
「じゃあ、6月17日の月曜日、朝7時に秋穂に集合ってことでよろしく!」
この一言に敏感に反応したのは浦島太郎でした。
「おい!亀野郎!朝7時なんて聞いてないぞ!」
亀Dののど元に持っていた釣り針を突き付けながら叫びます。
続いて浦島花子も
「あらあら亀Dさん、ということは私朝5時には起きなきゃいけませんよねぇ。」
持っていた釣り竿で亀Dの頬をつつきながら優しく脅します。
2人の豹変ぶりに亀Dは驚いていると、2人は悪い顔をしながらさらにこう言うのです。
「おい!亀よ!助けてやるんだからもちろん竜宮城へは連れていってくれるんだよなぁ!」
浦島花子もまるでキャバクラ嬢のようにこう言います。
「秋穂といえば車エビが有名ですよね。あ~あ、私、何だか、車エビが食べたくなっちゃった…!」
何と2人は早朝のロケの撮影の見返りに、竜宮城で車エビを食べさせろと要求してきたのです。
(くそう!あいつら足元見やがって!!)
亀Dはロケの撮影を優先し、泣く泣く二人の条件を飲むことにしたのです。
終わり
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亀Dこと赤貧の松田Dのポケットマネーで撮影が行われた「MY TOWN空中散歩」は現在12chで放送中。
是非ご覧ください…。
近々古川・藤田両名を”竜宮城”へお連れする予定になっています!
あいつら玉手箱開けてじいさんばあさんになっちゃえ(笑)
ディレクター 松田大輔