宇部マニさんぽ 宇部新川駅~居能編 その2
04月18日
「誰かの(or親の)敷いたレールの上を歩くのはまっぴらだ!」
そう言って家を飛び出して芸能界とかを目指す若者の姿をこれまでに何度もドラマなどで見てきた気がします。
親の組んだお見合いに反発して駆け落ちするお嬢さんしかり、親の希望する道に進まないのが子供の成長の第一歩であり、私もいつも若者に感情移入をして、「頑張れ!」と涙を流したものであります。
あるいは自分自身もそんなことを思ったこともあり、実際に口にしたこともあった気もします。
しかしながらここ最近、子供より親の年齢に近づいてきたからなのか、「誰かの敷いたレールの上を歩く」とことの嫌悪感が薄まってきて、何ならむしろ感謝すべきではないのかとすら感じるようになっている自分がいます。
「ああジジイになったんだなぁ」と思うのですが、誰かに敷かれたレールの上を歩かず生きるのは不可能であるということが分かったのが大きな理由なのであります。
「親の敷いたレールの上を歩くのは嫌だ」と言って、ギターケース抱えて東京へ向かう若者が飛び乗った新幹線のレールは、自分の親ではないにしろ、親世代、祖父世代が敷いたものであるし、レールを比喩ととらえれば、そもそも若者がこの世の中にあるのは、親世代から脈々とさかのぼる祖先の血脈というレールの上に存在していればこそです。
つまり誰かの敷いたレールを歩かずに生きることは、地球上に最初に誕生した人間Aが唯一、実現できるだけで、私たちは必ず誰かの敷いたレールの上を歩いているのです。
いやあ言ってることがジジイだなあと20年前の自分は言うでしょうなぁ…。
でもしょうがない。これが40を超えて感じる素直な気持ちなのですから。
ただ、私は若者の挑戦を否定しようとしているわけではありません。
誰かの敷いたレールを歩かずに生きるのは無理だけど、これまであったレールに新しいレールを敷いてつなげること、そしてだれも使われなくなったレールを廃止することは若者でもできる。こう言いたいのです。世界はこうして少しずつ広がってきたわけですから。
「誰かの敷いたレールは利用させてもらう!でも俺はそこに新しい自分のレールをつなげさせてもらうぜ!」
こんなセリフなら今の私でも感情移入できるのであります。
前振りが長くなりましたが、今週の放送では「宇部線」(一部小野田線)の歴史を取り上げております。
これまでどういう経緯を踏んで今の路線になっているのか。
過去の書籍や現場の線路跡などをたどってみると、その成り立ちを感じることができます。
私たちが日常 普通に乗っている鉄道も全部これ。
先人が敷いたレールに感謝して電車に乗る。
これって素敵やん!?(紳助風に)
いやー今回少し鉄道・電車のことが好きになりました。
これなら今後、長谷川さんの鉄道話も退屈せずに聞けそうです(笑)
今週も相変わらず宇部マニアックスさんのお話・岡藤君のコメントが生きております。
タレント不在が続きますが、これはこれで面白いので是非ご覧いただければと存じます!!
また思いついたら追加のブログを書きます。
放送は5月1日まで。次回は宇部マニさんぽをいったん休んで滝企画を放送します。
番組では皆さんから宇部の思い出話・トリビア・細か~い話なんかを広く募集しています。
その情報のマニア度によって「ウベマニアステッカー(金・銀・銅)」をプレゼントいたします。
ぜひたくさんのご応募をお待ちしています。
しかし、みなさん、なかなかウベマニアですねえ~(笑)
前回の放送後反響がすさまじく、たくさんのお便りをいただきました。
頂いたお話のいくつかは今後番組で取り上げさせていただこうと思います。
ステッカーの送付はもう少し待ってくださいね!
(追伸)
たしか前回のブログに「佐々木朗希選手、すごい!」と書いたら、今週もすごかった!
8回をパーフェクトで降板だって!
もう信じられない。ひとりだけやってるスポーツの種類がちがうのではと疑いたくなります。
これまでの野球界にぶっ太いレールを敷いたもんだぜ!
今シーズン終えた時にどんな成績が残っているか、今から楽しみです。
演出 松田