世にも奇妙な…
08月23日
お盆ボケが抜けません。正月までには抜けますように祈っております。
さて、お盆の時、立ち寄った親戚のおばさんのお宅で不思議なお話を聞きました。
おばさんのお宅の2階にはあまり立ち入らない部屋があり、そこには長年止まったままになっていた壁時計がありました。
これまでになんども捨てようかとも思いましたが、古くからある時計なのでなかなか捨てることもできず、ずるずるとそのままになっていたそうです。
その壁時計について、普段はあまり意識せずに生活していましたが、お盆の時に片づけようとたまたま部屋に入ると「チクタク」と音が聞こえたのです。
「まさか!」と思い壁時計に目にやると、なんと秒針が動いていたのです。
おばさんは大変驚きました。
しかも、時間もぴったりと合っていたそうです。
おばさんは驚きながらもこう理解することにしました。
「これはきっと夫の仕業だ!」
おばさんには2年前に亡くなったご主人がいます。きっとお盆で帰ってきて時計の時間を合わせてくれたんだ!
「主人は機械に強かったからねぇ…」
おばさんはご主人のことを改めて思いだし、目を閉じて感謝を述べたといいます。
それからというもの、おばさんはお盆で家に来たお客さんにこの不思議な話をしてまわったそうです。
「ご主人は優しかったものねぇ」
「ご主人はきっといつでも奥さんを見守っているのね」
皆が口々にそういっておばさんを慰め、この暖かい話に手を合わせてくれたそうです。
しかし、このラブストーリーに水を差す人物が現れます。
おばさんの娘のダンナです。
「あっ、お義母さん。あの時計なら僕が直しておきましたよ!良かったですね。また動き出して!!」
実は娘夫婦が2階の部屋に泊まった際に、気を利かせて時計の電池を入れ替えて時間を合わせたそうです。
「あたしゃ、これほど聞かなきゃよかった話はなかったよ!」
おばさんは僕に麦茶を出しながら話してくれました。
現在8月23日。16時33分。山口ケーブルビジョンの自分のデスクの前。
編集作業も途中で切り上げて、こんな話をダラダラとブログに書き綴るほどのお盆ボケ。
正月までに抜けるのでしょうか?
ディレクター 松田大輔