テーマは阿東の冬。
10月10日
おはようございます。3連休いかがお過ごしでしたか?
最近は何だかすっかり秋めいてきまして、皆様におかれましては梨や栗、サンマやあるいはマツタケなんて言う秋の味覚に舌鼓をうったり、あるいはスポーツや読書にあけくれ、過ごしやすい季節を満喫されているかたも多いと存じます。
さあそんな中、季節感のぶっこわれた私たちの番組は一歩先のことを見据えています。
それは、「雪対策」です(笑)
いや、実際のところ「(笑)」ではないんですけどね。
エリアの中でも阿東地区のように雪が深い所にお住まいの方にとっては、雪は難敵。
雪が積もれば、その日一日仕事にならない といった方もたくさんいらっしゃいます。
平地に住んでいる私なんかは雪が降れば犬のようにテンションが上がりますが、これは幸せな話です。
前置きが長くなりましたが、今週の放送はレギュラー企画をお休みして「除雪車」特集です。
ずいぶん前のことですが、阿東総合支所土木課の方から番組のメールフォームに取材依頼がありました。
「春」の話です。
「阿東にはたくさんの除雪車両があるので見に来ませんか?」とのこと。
早速私は打合せに行ってまいりました。
すると目に入るいろんなタイプの黄色の車。
テンションが上がりますよね。かっこいいですからね。こういう車たち。
だけど職員さんの話を聞くにつれ、除雪作業の大変さというのが伝わってきました。
雪が深い阿東地区。国道9号線は国がやり、県道は主に県の仕事。
そして多くの市道の除雪を担当しているのが山口市阿東の土木課の皆さんです。
つまり市民の生活に最も密着している細い道が担当と言うわけ。
細い道だし、これ除雪するの本当に大変ですよ。
総延長は212㎞もあるそう。
そんな作業は地区ごとに担当の業者さんに除雪車をふりわけて、朝から作業を行います。
そして一番細い道を行くのがパジェロやランドクルーザー。私からすればとても大きな車です。
これが道幅もギリギリで大変なんだそうです。
そりゃそうです。
あんな車、本来砂漠とか外国の大きい道をワイルドに走るのがピッタリで、セマセマと住宅街をかき分けて走るように作ってないわけですから。
私、すぐに聞きましたよ。
「そんなに大変なら 同じ四駆で小型のジムニーみたいなのではダメなんですか?」とね。
そしたら、即お答えを頂きました。
「いやいやジムニーなんかでは車体が軽すぎますよ。」
ハッとしましたねぇ…。
そうだ!雪って重いんだった。
除雪のことを考えて暮らしたこともなく、雪が降れば犬のようになるとか言ってた私はこんなことにすら気が付いていないわけ。
自分の想像力の至らなさにがっかりしました。
ただでさえ寒くて凍える雪の日の朝。
様々な大きさの除雪車を動かすだけでも一苦労。
なのに、そんな大変なことが行われていることを私たちは当たり前にすら思っている。
いや、そういう仕事をされている人のことを想像すらしていませんでした。
この機会に除雪者作業を人知れず行う皆さんの苦労を少しでも番組でお伝えできたらと思ったのです。
でとある「夏」の日。(笑)
出演者を集めて撮影を行いました。
この日のために阿東の土木課の皆さんが除雪車を12台も駐車場に並べてくださいました。
うち一台は遠く 徳地から運んでくれたそうです。
ありがとうございます。
普段は長谷川さんなどが鉄道愛を語りますが、出演陣に車好きな人間があまりおらず、せいぜい最近車いじりをおぼえた岡藤君くらい。
少し頼りないメンバーですが、3人とも排土板の動作や車両の大きさに興味をもってくれたようです。
何より冬の阿東の皆さんの苦労に想像を巡らせてくれました。
よかったよかった。
夏にそんなロケをして、放送の順番をまつこと3か月…。
季節は「秋」になりました。
ようやく昨日から放送することになったのがこの除雪車特集と言うわけです。
テーマは「冬」のお話。
今回の放送は2023年の春夏秋冬がたんまりと詰まっているのです(笑)
まあ、そういう裏事情は置いといて、視聴者の皆さんには「雪国の冬事情」のイメージを少し膨らませて、陰ながら頑張っている阿東の土木課の皆さん、除雪業者の皆さんなどにエールを送っていただけるといいなぁとおもっています。
ラストに原田さんも言っていますが雪が降る前に気を付けることは2つ。
「冬タイヤを履くこと」
「道や道の傍にモノを置かないこと」
皆さんの協力が、作業をする方の負担を軽くすることにつながります。
阿東の皆さん、今年の冬も安全に過ごされてくださいね!!
でもまあ、その前に秋の味覚、阿東もリンゴやナシ、長門峡の紅葉狩りなんて最高ですから、今はそこから楽しみましょー!!!
演出 松田大輔