だらだらとした話
04月27日
おはようございます。
先週からしばらく隔週更新にいたしましたので今週も同じものが流れております。
ご了承くださいませ。
「台本のないドラマ」という言葉があります。
スポーツなどでドラマティックな展開が起こるとよくこのような表現が使われます。
甲子園で言えばKKコンビが同じ学年で同じ学校に存在したことも、松坂が決勝戦でノーノーをしたのも、マー君とハンカチ王子の再試合も全部その言葉がふさわしい。
私の感覚では「台本のないドラマ」は「台本のあるドラマ」よりも感動的。
奇跡のような偶然性、二度と再現不可能な希少性が加味されるからです。
比べるのもおこがましいのですが我が番組も「台本のないドラマ」を表現しようと努力をしてきました。
台本の書きようのない企画を用意して、ドラマが起こる偶然性・奇跡をひたすら待つやり方で番組を制作してきました。
ただ100回やっても95回は何も起こらないので、何も起こらなくても放送に耐えるような企画を考えるようにしました。
風景印とその題材を紹介するのも、滝を写すのも、ドラマが何も起こらなかった時の保険です。
これまでに何度か台本のないドラマがありました。
思いつくまま羅列します。
☆風景印企画をはじめてすぐ、風景印を全部集めたという視聴者が現れた。
その方のコレクションを見ると長谷川さんが猛烈に嫉妬を始めた。
(DVD2弾収録)
☆祝島に行くとトントン拍子でバイクを借りることができてすごい棚田を見ることができた。
(DVD4弾収録)
☆長谷川さんが全然魚を釣らない
(DVD10弾収録)
☆長谷川さんの偽物が現れた
(DVD12弾収録)
☆どさけんさんが脱糞した
(DVD13弾収録予定)
☆どさけんさんが滝に落ちて、紙パンツをはく羽目になった
(滝企画)
…などなど。
台本がなかっただけにこのような偶然性はとても印象的で面白いことになる可能性が高いのです。
これからもこの路線を貫きたいと思ってるのですが、家にいる時間が増えるにつけ欲が出てきました。
「台本のあるドラマ」で面白い番組作りたい。
これまではデカイ魚を釣ろうとやみくもに竿を投げていましたが、ちゃんとデカイ魚用の餌をつけ専用の竿を使い、計画的に釣りをしてみたいということです。
1周回って普通のディレクター志望・映画監督志望の青年の気持ちに戻ってきました。
以前書きましたが「男はつらいよ」を見るにつれ、監督の”釣り方”にあこがれるんですね。
渥美さんはじめ名優を集めるところから釣りは始まり、優れたカメラマン・美術スタッフという”竿”集め。
優れた台本という”餌”がなくてはデカイ魚は釣れません。
時代という”潮目”も見ないといけないし、もちろん松竹という”船”も必要です。
現場では何度もリハーサルを重ねた上で釣りに臨まなくてはなりません。
そう、「台本のあるドラマ」でデカイ魚を釣ることも すごくかっこいいのです。
しかし、かなりリスキー。
デカイ魚をねらうためにはデカイ餌を付けるわけですから、小さい魚は釣れません。
釣れれば良いですが、何も釣れずにとぼとぼと帰らないといけないこともあるでしょう。
なおかつ、良い竿も良い餌もそこそこ良い値がします。
書いていて嫌になりましたが、そういうプレッシャーの中、番組作りをすることも大事ではないかと。
こうなると私もいろいろとレベルアップをしないといけません。
もっと勉強をせねば!
コロナのおかげで何もできないと、収束後には何か仕掛けてやるぞ!という反骨心が沸いてきますわね。
まずは健康が一番、そしてこれまでのような生活ができることが前提条件ですけど…。
家でのお楽しみの為にプレゼント募集してますのでよろしくです。
①滝カード31枚目 (先着400名)
②風景印220景色1~12弾のバックナンバー(各5名)
③アーケードヒストリー西門前・道場門前編 (15名)
あて先は上記のメールフォームからどうぞ。
ディレクター 松田