ありがとうに対するありがとう。に対するありがとう。
06月05日
水曜日です。暑いですね。
先日、風景印220景DVD11弾をお送りしたところ、「DVDありがとう」というメールやハガキをたくさん頂きました。
それに対してまたこちらから「どういたしましてありがとう!」とお便りを出したくなる衝動にかられているのですが、そこは私、キリがないので自制をしました。
ですから「お礼に対してのお礼」をこの場で申し上げようと思います。
~DVDをもらって頂いた上、ご丁寧にお礼のメールやお便りをくださった方へ、御礼~
拝啓:DVDをもらっていただき、その上、お礼のお便りをくださったみなさまへ。
この度はDVDをもらっていただきありがとうございます。
そもそも、これは皆さんが「DVDが欲しい」という意思表示をしていただいたのが始まりです。
私たちはパッケージングして業者に依頼して配達してもらったにすぎません。
だからお礼を言っていただかなくても大丈夫です。
本来、番組を見て頂いただけで私たちはうれしいのです。
それなのに放送を見て好きになっていただき、おまけにDVDという固形物まで受け取っていただくという行為。
これは私たちこそ深く深く感謝を申し上げないといけません。
なのに、それに対してまたお礼を言ってくるのですか!
もういいかげんにしてください。
もう一度ここで、ありがとう返しのありがとうを皆様にお伝えしないといけなくなってしまったではありませんか。
そもそもDVDという固形物。
燃えるゴミなのか、燃やせないゴミなのか。
プラスティックは落としたらカチャカチャうるさいし、ディスクはちょっとでも傷ついたら画像とぶし。
傷ついたらカラス除けにしか使えませんし。
ほんとこんなに厄介なブツを身の回りにおいて頂き、改めてありがとうございます。
以前、風景印の番組を一緒に見ていた友人は、私を目の前にしてこう言いました。
「こんなDVD、誰がいるの?こんなの邪魔になるやん。」
何と失礼なヤツなのでしょう(笑)
まあ、世のあらゆるモノの価値は人それぞれです。
私にとっては汚いと思うぬいぐるみだって、持ち主にとっては大切な思い出の品だということなんてはザラにあることです。
だから友人に悪気があるわけがないことはわかっております。
単純に友人にとっては風景印220景のDVDは全くいらないモノなのです。
これが私が夜なべをして編んだセーターだったり、一年かけて作った農作物だったならば(いるいらないはともかく)「ありがとう」と言って受け取ってくれたでしょう。
私たちが心を込めて作ったDVDがそうならなかったのは、DVDというものが無機質なものであり、作るのにどれくらいの労力を費やすかがわかりにくかったからなのでしょう。
そもそも私たちの力が足らず、番組自体が友人に響かなかった。
だからDVDが要らないのです。
私は世の中の人全員に喜んで貰えるようなものを作り出すことができません。
しかし「世の中の誰かには喜んで頂きたい」と思い仕事をしております。
それは私が生きているという証でもあるのです。
もしも私たちが作ったものを喜んでいただける人がいるなら、できるだけ気持ちに答えたい。
小さなチームでやっていて時間やお金が有限である以上、喜んでもらえる人にだけDVDをお渡ししたいのです。
いくら友人であっても「要らない」と言う人に渡せるほど、うちには枚数が作る余裕がありません。
皆さんのお礼のお言葉は「ちゃんと私たちが渡したい人に届いたんだ」ということを確認することができたという点で本当にうれしく思いました。
私たちが心を込めて作ったものが無駄にならなかった!単なるカラス除けにならなかった(笑)!
皆さんのメッセージが次のDVDをつくるエネルギーになりました。
たくさん頂いた「ありがとう」に対して、「こちらこそありがとう!」とラッピングしてお返しします!!
そして本来渡さないといけない数十人の人たちにお届けできなかったことのくやしさ。
次回はリクエストの声に100%答えられるよう頑張ろうと思います!!
ディレクター 松田