「ですが」論
01月06日
「一番大きい都道府県は北海道ですが…。」
よく早押しクイズなどで使われる言葉、【〇〇ですが…】。
これって大切な考え方ではないかと思いました。昨日の夜中に。
(正月に昼夜逆転の生活をしていたので、夜中に寝つきが悪い)
当然この言葉の後には『下の句』が続きます。
「一番小さい都道府県はどこでしょう?」
あるいは
「一番大きい市町村はどこでしょう?」など。
上の句の「〇〇ですが…」を受けて下の句でそれを展開させるわけです。
この定型の文章に番組作りの(特に地方での)ミソが詰まっている気がしたんですね。
昨日の夜中に。
『12月山口市はクリスマス市になる。』
この後決まって「ザビエルが来た時に初めてミサが行われたのが山口市で…」みたいな説明が入ります。
数年前に初めて聞いたときは「えっ!そうなんだ!」と驚いたものの、今やそれに慣れてしまいました。
ちょうちんまつりは三大火祭りの一つで…
瑠璃光寺五重塔は日本三名塔にかぞえられます…
見たいな定型文も同様、初めて山口に来られた方などにはとても有効ですが、住んでいる人間としてはその後の展開、深堀が必要だと思うのです。
そこで「〇〇ですが…」の出番です。
『12月山口市はクリスマス市になりますが…』。
そのあとに続く「下の句」をみんなで考えませんか?
今後はこれが大切だと思ったわけです。昨日の夜中に。
★「なりますが…、1月は山口市は〇〇市になります。」
⇒1月に山口市で起こった歴史を掘ったら何か出てくるかもしれません。同様に2月は?3月は?
★「なりますが…、〇〇県▼▼市もクリスマス市になります。」
⇒山口市の後にザビエルがどこでミサが開いたのでしょう?2番目にミサが開かれた場所もクリスマス市になる権利があるのでは?
★「なりますが…、〇〇町はクリスマス町になります。」
⇒例えば米屋町がミサの行われた場所と特定できるなら、米屋町はクリスマス市クリスマス町と言えるのでは?その方が面白くない?
別に凝ったことを考えずとも上の句の後に「ですが…」の接続語をつければ、無限に展開できると思いませんか?
山口県内で番組を作っている以上、横に進むことは馴染みません。
広島県のお好み焼きも、福岡県は女の子がかわいいことも、扱うのが難しいわけです。
現状県内にある事柄を縦に掘ることしかできないわけです。
新しい何かを見つけることがむつかしいなら、既存のものの見方を変えることでしか新道はできません。
今コロナで県外に出るのがむつかしい。これはある意味チャンスとも考えられます。
みんなで「…ですが」を使って話を展開させて、新しい地元の良さを発見してみませんか?
・総理大臣をたくさん排出していますが…
・山賊というすごいレストランがありますが…
・道路が整備されているといわれますが…
・瓦そばが名物ですが…
・黄色いガードレールがありますが…
・吉田松陰を先生と呼びますが…
上の定型文にどんな下の句をもってくるか、考えるだけで楽しくなります。
結局、裏切ることを考えるわけですよね。嫌なものの見方かもしれません。
(私は性格がひねくれているのです)
番組の中でもはや常識になっていることも裏切れないかを考える。
・滝を見に行く番組ですが…
・長谷川さんはチキンラーメンの袋ををコレクションしていますが…
・どさけんさんは猫を飼い始めましたが…
・宇部マニさんは横穴好きですが…
・上田さんは昭和歌謡好きですが…
みたいな言わずもがなのことを一度裏切ってみる。
とりあえず、私はこのようなアンテナを立てて一年を過ごし、番組作りに役立てたいなと思いました。
3日坊主にならないように、ブログに上げることにしました(笑)
(一周回って別に当たり前のことを書いているような気もしますが…)
改めて本年もよろしくどうぞ!
次回の番組更新は11日月曜日です。
演出 松田大輔